IT業界で生き抜くためのシステムエンジニアのスキルとは？

プログラミングスキルは必要か？

システムエンジニアは、ITエンジニアのエキスパートと言われる職業です。その響きだけを聞けば、プログラマ以上にプログラミングができて、システム開発にまつわる技術はすべて知っているようにも思えます。まず、プログラミングスキルについて言えば、極論で言うとプログラミングができなくてもシステムエンジニアの仕事はできます。
システム開発は、よく家づくりに例えられます。家づくりに関わる技術者は、建築士・設計士と、大工・施工業者に大きく分けることができます。システム開発で言えば、システムエンジニアは建築士であり、プログラマは大工さんです。どちらも特殊な技能を持つ技術者ですが、身につけるべき技術は異なります。

システムエンジニアが要するテクニカルスキルとは？

システムエンジニアにとって必要なのは自分でプログラミングを書く技術ではなく、システムに最適なプログラムを選定できる目です。この目を養うことが、システムエンジニアにとってのテクニカルスキルと言っても過言ではありません。システムエンジニアが選定すべきパーツはプログラムだけではありません。ハードウェアの選定、ネットワークやデータベースなど、幅広い知識が必要です。ベースとなる部分をざっと網羅しておさえるという目的においても資格取得は有効です。

その他のスキル

システムエンジニアとは、テクニカルスキルもさることながら、判断力・対応力・調整力・交渉力・マネジメント能力など、ビジネスマンとしての資質を問われる職業です。
IT技術は非常に進化が早く、かつ、多分野にわたります。その全てをひとりで完璧に把握することなど、まず無理だと思ってください。システムエンジニアとして知識を広げ、経験を積む中で、徐々に自分が得意とする分野と苦手な分野が見えてきます。システムエンジニアは、苦手だと思う部分を自力で何とかする力よりも、誰の力を借りるのがベストなのかを的確に判断する力が必要です。
借りるべき力を借りるためにはコミュニケーション能力がものを言います。システムエンジニアにとって「コミュニケーションスキルが重要」という一文はすでに聞き飽きている節もあると思いますが、やはりコミュニケーションスキルがなければシステムエンジニアとしての職務はスムーズに進められません。